不動産投資の成功率はどのくらい?失敗につながる行動と成功するためのポイント
「不動産投資の成功率は何%?」
「ほかの投資と比較したら成功率は高い?低い?」
「成功率を上げるためにはどうしたらいいの?」
このような疑問や不安を抱えている人は多いのではないでしょうか。
メリットばかりが注目される不動産投資ですが、失敗する可能性が無いというわけではありません。
ここからは、不動産投資の成功率や失敗率、失敗につながる行動と成功するためのポイントについて紹介します。
需要の高い不動産投資の特徴についても紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
Contents
不動産投資の仕組み
不動産投資で稼ぐためには、2種類の投資方法があります。
1つ目は、不動産を人に貸して家賃収入で稼ぐ方法です。これを「インカムゲイン」といい、大家さんはこの方法で収入を得ています。
2つ目は、不動産を売却して稼ぐ方法です。これは「キャピタルゲイン」といい、不動産の知識がないと、この方法で収入を得ることは難しいでしょう。
どちらも不動産を所有する必要があり、不動産を所有するには、銀行からの融資を受けてはじめる人が一般的です。
不動産の成功率・失敗率とは
成功率は10%、失敗率は90%といわれています。
しかし、何をもって成功かは人それぞれです。
そのため、場合によっては成功率がもっと高くなる可能性があります。
たとえば、物件を盛んに売買して不動産投資だけで生活するのが成功だと考えると、成功率は10%くらいです。
しかし、数千円でも利益がでれば成功だと考えるともっと成功率は上がるでしょう。
また、副業として収入を得るのであれば、成功率は40〜60%程度と一気に上がります。
このように、成功率と失敗率は考え方によって変わるのです。
ほかの投資方法と比較した際の成功率・失敗率
次に、不動産投資以外の投資方法と成功率や失敗率を比較した結果を紹介します。
- REIT(不動産投資信託)
- 投資信託
- 株式投資
- FX
それぞれ見ていきましょう。
REIT(不動産投資信託)
不動産投資信託の成功率は70%で、失敗率は30%程度だといわれています。
不動産投資信託とは、不動産投資法人に何人かの投資家が資金を預け、不動産投資法人はその資金と金融機関からの融資を使って不動産投資を行います。
不動産投資法人が行った投資が成功すれば、投資家はそれで得られた収入を分配金としてもらえるのです。
投資のプロに運用してもらうため、専門知識が無くても分配金がもらえるメリットがあります。
投資信託
投資信託の成功率は70%で、失敗率は30%程度だといわれています。
投資信託は、プロに出資金を預けて運用してもらい、利益を各投資家に分配する投資方法です。
1,000〜100,000円程度の金額から投資ができ、プロに運用してもらうため投資の知識を勉強する必要がありません。
しかし、プロが運用していても失敗することもあるということを念頭に置いておきましょう。
株式投資
株式投資の成功率は10%で、失敗率は90%程度だといわれています。
この成功率や失敗率は、不動産投資と同じで、収入の得方も不動産投資と同じです。
株式投資で収入を得るためには「キャピタルゲイン」方法という株式の売買で収入を得る方法が主流です。
長期にわたって収入を得続けるのは難しく、成功したと考えている人は全体の10%程度でしょう。
FX
FXの成功率は20%で、失敗率は80%程度だといわれています。
FXとは、外国為替証拠金取引といって、外国の通貨を購入し、為替の変動を見て通貨を売却して収入を得る方法です。
変動が大きく、24時間取引ができるため、ハイリスクハイリターンの投資といわれています。
長期的に続ける人は少ないですが、1年間続けている人は20%程度の人が利益を出している投資方法です。
不動産投資のメリット
不動産投資は収入が増える以外にも以下のようなメリットがあります。
- 自己年金として収入を得られる
- 収入が一定
- 節税につながる
- 相続税の対策ができる
- 生命保険効果
最大のメリットは、自己年金として安定した収入が得られることです。
今後、働く世代が今の高齢者と同じ額の年金を貰える保障がありません。
そのため、第二の年金として不動産投資をはじめる人が増えてきています。
さらに、税金対策も行えるため、一石二鳥の投資です。
不動産投資のデメリット
次に、不動産投資のデメリットを紹介します。
- 投資額が高額になりがち
- 流動性が低い
- 各種税金がかかる
- 確定申告が必要
- 投資をはじめるまでの準備が大変
大きなデメリットは、ほかの投資と比べたときの投資額です。
不動産投資は、建物を所有する必要があるため、初期費用が高額になってしまいます。
また、建物を建設する場合、収入が入るまでに時間がかかるのもデメリットです。
不動産投資のリスク
ここからは、不動産投資のリスクについて紹介します。
- 自然災害の被害
- 空室の発生
- 建物の老朽化
- 家賃の滞納
- 不動産価値の下落
リスクを知ることで、あらかじめ対策を練ることができるでしょう。
自然災害の被害
自然災害によって建物が崩壊してしまう可能性があります。
自然災害は発生を予測できないため、最も大きなリスクといえるでしょう。
特に古い建物は破損する可能性が高く、注意が必要です。
さらに、最近では大雨や土砂崩れによる被害も拡大しています。
そのため、建物を購入するときは、水が溜まりやすい土地ではないか、近くに河川はないか、地盤はゆるくないかなど確認するようにしましょう。
空室の発生
次に多いリスクが空室の発生です。
空室が発生してしまうと家賃収入を得られないため、負担が大きくなります。
しかし、空室は工夫することで抑えられるリスクです。
たとえば、和室部分をフローリングにリフォームしたり、宅配BOXを設置したり、入居者にとって魅力的な物件にすることで空室のリスクは回避できます。
建物の老朽化
建物の老朽化より、修繕費用の増加や空室といったリスクが増えることも念頭に置いておきましょう。
建物の老朽化を防ぐことはできません。
そのため、投資計画を立てるとき、修繕計画も一緒に立てることをおすすめします。
もし、修繕せずにそのままにしておくと空室が増えるだけでなく、最悪の場合建物の倒壊を招く恐れがあります。
家賃の滞納
家賃の滞納も大きなリスクの1つです。
空室が埋まっても、入居者に家賃を支払ってもらえなければ収入を得られません。
さらに厄介なのが、新しい入居者を募集できないことです。
空室であれば新しい入居者を募集することも可能ですが、入居しているためそれもかないません。
そのため、家賃を滞納しそうな人を入居させないように審査には自分も介入するようにしましょう。
不動産価値の下落
不動産の価値が下落するリスクも考えておきましょう。
不動産の価値が下落すると、空室の原因になります。
その結果、家賃を安くして入居者を募集したり建物を売ったりすることになるでしょう。
価値が残っているのであれば、売ったお金で再度不動産経営が可能です。
しかし、価値が下がりすぎてしまうと、売ってもまとまったお金にならない可能性があります。
不動産の価値は、建物自体の築年数や周辺環境によっても左右されるため、情報収集は怠らないようにしましょう。
不動産投資の失敗につながる行動パターン
ここからは、不動産投資が失敗に終わる行動パターンを5つ紹介します。
- 営業マンに言われるがまま投資する
- 資産形成を行う前に投資を始める
- 不動産価格が高い時期に投資する
- 計画を十分に練らない
- リスク対策を怠る
これらの行動は控えるようにしましょう。
営業マンに言われるがまま投資する
信頼できる営業マンだったとしても、言われるがままに投資を行うのは控えましょう。
不動産経営には、不動産や金融マーケティングなど様々な知識が必要です。
はじめての投資でわからないことが多いと、すべて任せてしまいたくなる人も多いでしょう。
しかし、営業マンのなかには不良物件を勧めてくる人もいます。
見破るためには自ら知識をつけて、物件の良し悪しを見極める力が必要です。
資産形成を行う前に投資を始める
資産形成を行う前に不動産投資を始めるのはおすすめしません。
不動産投資は初期費用が高く、修繕費のような途中出費もあります。
そのため、あらかじめ別の事業で資産を築き、まとまった貯蓄が確保できてから投資を始めるのが一般的です。
不動産投資からはじめてしまうと、ローンという借金を背負ってからスタート地点に立ちます。
そのため、ほかの投資に資金を当てたくても借金の返済に追われて、余裕がなくなってしまうでしょう。
不動産価格が高い時期に投資する
不動産価格が高い時期の投資は控えましょう。
不動産は金利の傾向や世間の情勢によって価格変動が起きます。
価格が高騰しているときに投資してしまうと、安い金額で売ることになってしまう可能性があるからです。
さらに、借金も高くなってしまうため良いことがありません。
そのため、不動産は価格が下落しているときの投資がおすすめです。
計画を十分に練らない
投資計画が不十分なまま投資をはじめると失敗につながります。
不動産投資は長期間にわたり継続的な収入を得るための投資方法です。
長期間投資を行うため、途中で様々なトラブルが起こる可能性があります。
しかし、不動産投資で起こるトラブルは事前に対策ができるものばかりです。
そのため、それらを加味して事前に対策を練ることで投資を成功に導くことができます。
何とかなるだろうと安易な考えでは投資が失敗に終わるでしょう。
リスク対策を怠る
不動産投資には、自然災害や空室による収入の低下、建物の老朽化など様々なリスクが懸念される投資です。
これらのリスクを軽視して対策を取らなかったため、投資が失敗に終わった人はたくさんいます。
そのため「空室があるけどまあいっか」と対策を怠るのではなく、随時対策を練るようにしましょう。
このとき、一緒に対策を考えてくれる不動産会社を選ぶと安心して経営を続けられます。
不動産投資の成功率を上げる方法
ここからは、不動産投資を失敗しないために成功率を上げる方法について紹介します。
- 不動産投資の知識をつける
- 詳細にシミュレーションする
- リスク対策する
- 資産価値を重視する
それぞれ見ていきましょう。
不動産投資の知識をつける
1つ目の成功率を上げる方法は、不動産投資に関する知識をつけることです。
不動産投資は専門的な知識がないと、不良物件を購入させられる可能性があります。
さらに、不動産の情報は年々変わるため、知識を随時アップデートしていく努力が必要です。
常に学ぶ姿勢を忘れずにいることで、不動産投資の成功率を上げられます。
詳細にシミュレーションする
成功率を上げるためには、投資計画を細部にわたるまでシミュレーションしましょう。
不動産投資はほかの投資に比べて長期的な投資です。
そのため、長期間にわたる投資計画の設定を行いましょう。
計画の内容が曖昧だったり不十分だったりすると最終的なゴールが計画と大きくズレてしまう可能性があります。
プラスに変われば問題ありませんが、マイナスな方に変わってしまうと収入が減り、投資が失敗してしまうでしょう。
失敗を防ぐために、詳細な部分までシミュレーションが必要です。
リスク対策する
不動産投資には、様々なリスクがあります。
これらのリスク対策をとることで、投資を成功に近づけることができるのです。
特に空室のリスク対策は大切で、空室が多いと収入が得られなくなってしまいます。
収入が得られないと、投資の失敗率は増えるため、対策はしっかり取るようにしましょう。
資産価値を重視する
住宅を購入するとき、資産価値を重視した住宅を選ぶことで成功率が上がる可能性があります。
資産価値が高い住宅とは、老朽化しにくかったり、立地が良かったり人気の高い住宅です。
住宅は年月と共に老朽化が進み資産価値が減っていきます。
資産価値が減ると売却時にまとまった収入を得られないでしょう。
そのため、資産価値が高いような住宅を購入することで、成功率がぐんと上がるのです。
成功・失敗を左右する?不動産投資の考え方
ここからは、不動産投資を左右する考え方を紹介します。
- 成功率が上がる考え方
- 失敗率が上がる考え方
成功率が上がる考え方を意識して投資をはじめましょう。
成功率が上がる考え方
成功率を上げるために以下のような考え方を意識しましょう。
- 趣味や副業ではなく事業として考える
- 自分で実践するものだと考える
不動産投資は片手間でやるものではなく、1つの事業として真剣に向き合うことで成功率があがります。
営業マンは投資をはじめてほしい気持ちが強いため「片手間でできる」や「スキマ時間でできる」という人もいるでしょう。
しかし、実際のところ片手間で行うのはおすすめしません。
なぜなら、片手間で行うと投資計画を曖昧にしてしまったり対策をしっかり考えていなかったりするからです。
反対に、1つの事業として考えるだけで、投資に対しての向き合い方が変わり、成功率があがります。
さらに、自分で実践していくものだという考えでいれば、投資に真剣に向き合うことができるでしょう。
失敗率が上がる考え方
ここからは、失敗率があがる考え方を紹介します。
- はじめれば定期収入が手に入る
- すべて業者に任せられる
物件を購入してしまえば定期収入が手に入ると考えている人は失敗率があがるでしょう。
なぜなら、不動産投資は修繕費や空室時の補填などで定期収入が得られない可能性があるからです。
その事実を理解していないと失敗率があがります。
さらに、管理や運営を業者に任せる考えでいる人も、トラブルを自分ごととして考えられない傾向があるため、投資が失敗に終わる可能性があります。
需要の高い不動産投資の特徴
最後に、需要が高い物件の特徴を6つ紹介します。
- 便利な立地にある
- 周辺環境がよい
- 築年数が浅い
- 間取りの使い勝手がよい
- 人気の設備がついている
- 内装がおしゃれ
それぞれ見ていきましょう。
便利な立地にある
立地がいい物件は需要が高い傾向があります。
都心に近い物件や公共交通機関から近い物件は需要が高いため、空室になってもすぐ次の入居者が見つかるでしょう。
反対に、交通の便が悪い立地だと入所者が集まりにくいというデメリットがあります。
また、車をよく使う地域の場合、駐車場の有無も大切です。
周辺環境がよい
周辺環境の良さも物件の需要に影響します。
たとえば、物件の近くにスーパーやショッピングセンターのような日用品を購入できる施設は近くにあったほうが好印象です。
反対に騒音が気になるような施設や、墓地や葬儀場といった施設は嫌がられるため避けるようにしましょう。
さらに、治安の良さも視野に入れることをおすすめします。
築年数が浅い
築年数が浅い物件も好まれるため、需要が高い傾向があります。
築年数が浅い物件は綺麗で設備も整っているところが一般的です。
住宅情報サイトを見ると築年数で物件を絞り込みできる欄もあるため、入居者も築年数を気にしている人が多いことが分かります。
なかには新築しか住みたくないという人もいるでしょう。
そのため、築年数が浅い物件がおすすめです。
間取りの使い勝手がよい
間取りも物件の需要に関係しています。
入居者は長く住む前提で住宅を探しているため、住みやすい間取りは人気が高いです。
いくら立地が良くても収納が少なすぎたりリビングが狭すぎると入居者は増えません。
特に立地や間取りは内装設備と違って簡単に変更できないため、慎重に選ぶようにしましょう。
人気の設備がついている
宅配BOXやオートロックなど人気の設備がついているかも需要に関係します。
特に女性の一人暮らしは不安が多いため、オートロック付きの設備がおすすめです。
設備は時代と共に後付けも可能ですが、リフォームに多額の費用がかかってしまうため、あらかじめ必要な設備が整っているところを選びましょう。
内装がおしゃれ
内装がおしゃれな物件は需要が高い傾向があります。
内装は入居者が物件を見るときの印象を大きく左右するため、重要なポイントです。
特に女性は内装にもこだわる人が多いため、清潔感を感じられるような内装を選びましょう。
不動産投資の成功率を上げるためにリスク対策を徹底しよう
不動産投資の成功率や失敗率、成功するためのポイントを紹介しました。
不動産投資で失敗しないためには、リスク対策を徹底的に行う必要があります。
反対にリスク対策が万全であれば失敗する可能性は低いでしょう。
リスク対策は投資者の工夫1つで行えるものから、不動産会社と二人三脚で行うものがあります。
徹底したリスク対策を行うためには、一緒に対策を考えてくれる不動産会社を選びましょう。
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